問題があるスタッフがいる場合の具体的な対応方法

飲食店はアルバイトスタッフ中心で
経営します。

長年経営していれば、
問題があるスタッフで悩んだ経験が
ある経営者の方もいることでしょう。

このようなときに、
適切な処置をしないと
思わぬ問題に発展することもあります。

丘里で実際にあった事象を踏まえて
どのように対応するのかを具体的に
お伝えします。

問題があるからと言って簡単に辞めさせられない

問題あるスタッフがいる場合、
今の時代簡単には辞めさせる
ことは難しいですよね。

「明日から来なくて良いから」

と仮に伝えでもしたら、
今の時代大変なことになります。

ネットでの情報を見て、
知識を持っていることも
知っておいたほうが良いでしょう。

労働基準監督署に駆け込まれたら、
思わぬお金を支払うことにもなります。

かと言って放置してしまえば、
組織がどんどん崩れてしまう事態に
追い込まれます。

そうならないためにも、
適切な処置をする必要があるのです。
知識を身に着けておきましょう。

画像はイメージ(写真ACより)

飲食店で起こりやす問題の3つの具体例

実際に丘里で起こった問題の中でも、
どこの飲食店でも起こりやすい3つの
問題とその具体例をご紹介します。

金銭問題

店舗で起こってほしくない問題の1つに
金銭に関する問題があります。

問題として一番厄介なパターンが
キッチン責任者とホール責任者が出来ていて、
巧妙に起こすことです。

売上げの一括取り消しをして、
現金を抜くことが一番多いパターン
ではないでしょうか。

その他にも、
「お客様にお釣りを5千円札と一万円札を
 間違って渡してしまった…」

と言って5千円抜いてしまった例も
ありました。

タバコの自販機の鍵を開けて、
小銭を盗んだ方もいました。

このような経験を踏まえて、
一括取り消しがあった場合は、
必ず理由を書くようにしています。

また
レジ上にカメラを設置することで
不正への抑制力を働かせています。

レジ閉め作業後にお金が合わない場合は、
ホール責任者が会社と折半して支払って
いただくこともあります。

また、お金が合わない時のシフト表は
必ず保管しておきましょう。

なぜなら、
だいたい同じスタッフがやっている
可能性が高いため再犯があった際に
シフト表が非常に参考になります。

要は「会社は見てます」という
強い意思をスタッフに伝えている
ことが大事です。

金銭問題で最も問題なのは、
スタッフのお金を盗む行為があった
場合です。

鍵をかけ忘れたロッカーから
財布をだして中から数千円を抜く行為
などもありました。

これについては、
現場を押さえることが大事です。

更衣室ですから、
さすがにカメラを設置することは
出来ません。

そのスタッフの動向を観察すること
が最初の打つべき一手となります。

問題が起こった日ならば、
数千円でも警察を呼んで全員から指紋
を取ってもらいます。

普段、刑事の前で名前を書くことや、
指紋を取られたりすることがないので、
現場検証後担当刑事さんに聞くと、
100%当たっています。

しかし、
現場を押さえておりませんので、
『ある方法』をやることで
お金が戻ってくることがほとんどです。

画像はイメージ(写真ACより)

時間にルーズ

時間にルーズなスタッフ
あなたのお店にいるかもしれませんが、
私の店ではほぼゼロです。

なぜでしょうか?

その理由としては、
入社時に時間、挨拶、身嗜みについて
しつこく伝えているからだと思います。

パートアルバイトスタッフは5分前に
社員は10分前には仕事場に入っている
ように伝えております。

これが出来てないと、
昇給がないことをスタッフは理解
しているからです。

オリエンテーションの時に、
特に時間については厳密にしている
ことを伝えています。

これは商品の提供時間も同じです。

出勤時間がルーズであると、
料理の提供時間や書類の提出期限も
ルーズになる人が多いのです。

時間を守ることの大切さを伝え
続けた結果として、
丘里では時間にルーズな人間は
いなくなったのです。

異性問題

世の中には男女しか存在しなため、
どんなに対策を講じても生じてしまう
のが異性問題ではないでしょうか。

実際に入社後のオリエンテーションで、
社内の異性に対して品定めをしてはならない
ハウスルールにて説明をしています。

説明してもそうなる場合も
もちろんあります。

以前は厳しくしていましたが、
現在は独身同士でしたら本人たちと話をし、
結婚を前提にお付き合いならOKにしています。

丘里は複数店舗ありますので、
片方を店舗移動するようにしています。

その理由としては、

  • 周りのスタッフが気を使ってしまう
  • 別れた時にどちらかが必ず退職する

からです。

店舗の中の他にも、
お客様と関係がある場合も存在します。
その際には厳正に対処します。

不倫が発覚した場合は、
スタッフ同士を呼んで状況を聞き、
本気なのか?遊びのか?
で処分(減給、降格)が変わります。

厳重注意と始末書・誓約書は書いてもらいます。
処分に関しては社労士さんと相談の上決めています。

画像はイメージ(写真ACより)

問題を問題としてスタッフに意識してもらう

問題を起こすスタッフの具体例を3つ
ご紹介しましたがあなたのお店はどう
でしょうか?

一番はこの問題を起こしていることに
対しての問題意識があるかどうかが
一番大切だと思います。

飲食店では様々な問題が起こります。
他にも

品物を盗むスタッフ
勝手に食材を持ち帰るスタッフ
食べてしまうスタッフ

などなど挙げたらキリがありません。
そうしたスタッフの問題に対しての
対応として共通事項があります。

それは常に整理整頓を心がけ、
そのような問題を起こるような隙を
作らないことです。

日頃から
チェックしているという姿勢を見せる
ことです。

そして最初のオリエンテーションで、
ハウスルールをしっかり伝えること
も大切です。

そしてそのハウスルールは
定期的に読み合わせを確認すること
です。

一緒に働く仲間として、
気持ちよく働くためにもハウスルールを
守ることが重要だと認識させましょう。

もちろん、
金銭的な問題が起こった際には、
該当者は丘里では一発退場になります。

なぜなら、
シフトに入っている皆で協力して
稼いだお金だからです。

このような会社としての
強い姿勢及び意志を貫くことも
重要だと思っております。

もちろん、
今の時代は一筋縄ではいかない問題
も起こります。

そのようなときは、
専門家である社労士や弁護士の先生に
相談することも視野に入れてください。

この記事を書いた人

y.nakamura
y.nakamura
地元古河市で和食店の異なる業種を複数店舗経営しております。女将を中心とした店作りは複数のメディアで紹介されています。売れるメニュー提案を中心としたコンサルティングをしております。

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