飲食店がフランチャイズで開業するメリットとデメリット

飲食店を開業する際に、
フランチャイズに加盟して開業する
という方法もあります。

私も過去に唐揚げ店を開業する際に
フランチャイズに加盟して開業しました。

この経験を踏まて、
飲食店をフランチャイズで加盟する際の
メリットとデメリットをお伝えします。

飲食店のフランチャイズとは?

世の中には多種多様な
フランチャイズビジネスが存在します。

その中で、
飲食店のフランチャイズビジネスは
一番多いかもしれません。

フランチャイズビジネスとは
本部と加盟者の契約にもとづく事業
になります。

本部は事業の開発をして
加盟者にパッケージを提供します。

フランチャイズに加わる側は、
加盟金やロイヤリティを支払い、
事業を運営します。

世の中には飲食店や弁当屋を始め、
学習塾、クリーニング、コインランドリー、
コンビニエンスストア、パン屋、葬儀場、
などなど実に多くのフランチャイズビジネス
が存在します。

大抵はロイヤリティとして、
売上げの5~6%を本部に支払います。

またはロイヤリティを取らず、
仕入れ先が決まっており、
仕入れ商品に本部費が乗っている場合
もあります。

フランチャイズチェーン店として有名なコメダ珈琲さん
のミニシロノワール
画像はイメージ(写真ACより)

飲食店のフランチャイズで開業するメリット

なぜ飲食店のフランチャイズビジネス
に加わる事業者が多いのでしょうか?
それはメリットがあるからです。

メリットとしては、
本部がノウハウを持っていますので、

いわゆる飲食店を開業するまでの行程を
計画的にサポートしてくださいます。

資金調達や人材集めのアドバイスも
やってくださるところもあります。

  • 異業種からの参入を考えている方
  • 飲食店を経営しているが業態を変更したい方
  • 新しい業種にチャレンジしようと考えている方

にはメリットがあると思います。
店舗間での情報交換も出来るのも
メリットです。

店舗がうまくいっている店と
自分の店を比較して真似ること
も出来ます。

フランチャイズに参加する人の中で
もう1つの例として、
大手の仕組みを学ぶために加わる
という方もいます。

今まで個人店をやっていて、
大手の経営ノウハウや仕組みを学ぶ
ために加わるのです。

自社で複数店舗経営していて、
1店舗だけフランチャイズに加盟して、
ノウハウを学んで既存店に生かす
なんて経営者も見かけます。

一時期お世話になった寺田商店の店舗

飲食店のフランチャイズで開業するデメリット

一方でフランチャイズに加わる
デメリットは簡単に言えば、
自由がきかないことです。

メニューはもちろんですが、
ユニフォーム、看板、包材、
接客スタイルその他色々あります。

飲食店を長く経営していると、
自身のやり方やノウハウができるので、
窮屈に感じる方も多くいるでしょう。

営業時間や定休日なども
本部が主導になるところもあります。

あと費用面でもあります。
加盟金や毎月のロイヤリティーや
販促協力金などコストがかかります。

契約期間も要注意です。

契約書に書いてある期間を全うせずに
解約すれば大抵の場合多額の違約金が
発生します。

本部とウィンウィンになるような契約か
よく確認する必要があるでしょう。

本部側が資料として提出した損益表より
原価率、人件費率等も実際はもっとかかり、
利益が残らないフランチャイズもあります。

まれでがありますが、
それがフランチャイズ本部と裁判になって
いることもあります。

本部側のが出店してお店があなたのお店の
近くに出店されることがないとも言えません。
(実際に裁判になっている話も聞きます)

そうならないためにも、
契約時には契約事項をよく読むことを
強くお勧めします。

画像はイメージ(写真ACより)

フランチャイズで開業するかどうかの判断基準

最後にフランチャイズに加盟して
開業するかどうかの判断基準です。

一番の判断は、
本部社長の考え方や理念に共感
できるかどうかです。

弊社には大手から
フランチャイズの出店のお誘い
が結構な頻度で来ます。

お店としてはOKでも、
代表者の理念に共感出来なかった
ことで加盟を断念したことがあります。

経営ですので儲かるは判断として、
大切な要素の1つですが、
数字だけが判断はどうかと思います。

加盟する飲食店の業態が
これから成長するビジネスなのか見極め、
時流を読む力も必要ですね。

今まで述べてきたように、
フランチャイズビジネスに加盟するのは
メリットデメリットがあります。

私は飲食業に40年近く携わって来ました。

これから先、
自分の得意とする業態だけをやっていく
覚悟と自信がありますので、
私がフランチャイズに加盟することは
ないと思います。

加盟した後も本部任せではなく、
アグレッシブに学び、
成長するコミットが必要ですね。

飲食店経営は
全て人間力で決まりますから。

この記事を書いた人

y.nakamura
y.nakamura
地元古河市で和食店の異なる業種を複数店舗経営しております。女将を中心とした店作りは複数のメディアで紹介されています。売れるメニュー提案を中心としたコンサルティングをしております。

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