飲食店で抑えておきたい防犯管理や起こり得るトラブル

飲食店の中では
店内外を通して色々なトラブル
が起こります。

全く経験のない方は
いらっしゃらないでしょう。

  • 店内のスタッフによるトラブル
  • お客様とのトラブル
  • 取り引き業者の方とのトラブル
  • ご近所の方とのトラブル

多岐にわたります。

実際に丘里で起こった事例をもとに
飲食店の防犯管理についてお伝えします。

飲食店で起こりやすいトラブル

まずは私の飲食店経営の経験の中で、
起こりやすい4つのトラブルについて
お伝えいたします。

売上金やスタッフの持ち物の盗難

飲食店のトラブルとして
一番多いトラブルが店の売上げ金
やスタッフの持ち物の盗難です。

丘里では絶対に許しません。
レジ上にはカメラをつけて録画
もしています。

丘里では
レジ操作及び会計業務は
1日に2~3人に絞っています。

基本は、
女将又は準ずるスタッフです。

万が一
レジが合わない場合(5,000円以上の時)、
会社が半分、女将、料理長が折半して、
負担してもらいます。

金額が多い場合は警察も入れます。

今はありませんが、
会計をしたあとに伝票の一括取り消し
をするスタッフもいました。

これは一括取り消しをした場合には、
必ず理由書を提出して伝票と一緒に
日経表に貼っていただきます。

要は
「金銭に関する事は絶対に許さない」
というメッセージをスタッフ全員に
植え付けることが大事なんです。

画像はイメージ(写真ACより)

無銭飲食

無銭飲食も2度ほど経験いたしました。
これはすぐに警察を呼び、
ビデオの解析をします。

特定された場合は、
店内でビデオを流して、
情報提供をお願いします。

地域密着型の店ですから、
される方もやりづらいと思います。

二回とも特定して
警察に通報して解決いたしました。
やはり店内カメラは絶対に必要ですね。

女性スタッフへのストーカー行為

丘里ではありませんが、
女性スタッフに対してのストーカー行為
なども飲食店ではよく聞きます。

お客様によるもの
スタッフによるもの両方が
考えられます。

個人の携帯番号やLINEの交換は、
慣れるまでしないことをお勧めします。
オリエンテーションで確認しましょう。

万が一ストーカー行為があった場合は
速やかに警察に相談しましょう。

食材の持ち逃げ

スタッフによる食材の持ち逃げ
も気をつけないとなりません。

常に棚卸しをして整理整頓を
心がけることが大切です。

そうすることで、
持ち逃げができない環境にする
ことが大事です。

飲食店の基本的な防犯対策

基本的には
防犯カメラは絶対に必要ですね。

レジ締めについては、
ランチ後と閉店後と1日2回
実施するようにしましょう。

防犯管理マニュアルを作って、
周知徹底します。

起きた時に慌てるのではなくて、
事前にどうするのか?を
社内で決めておくことが重要です。

私の会社は警察の方がお客様で、
常に相談できる体制になっているため
スタッフも安心して仕事ができています。

店側に不正は絶対に許さない
という意思表示をスタッフに
しておくことが大事だとおもいます

画像はイメージ(写真ACより)

実際に丘里で起きたトラブル例とその対処法

では実際に丘里で起きたトラブル
とその対処についてお伝えします。

お店内で発生したトラブル

丘里のスタッフたちは、
仕事中は貴重品を鍵付きのロッカー
にしまっています。

またスタッフは、
変える際にはロッカーを空にする
ことになっています。

かなり前の話ですが、
あるスタッフがロッカーの鍵をかけ忘れ
財布から現金を抜きとられたるという事件
が発生してしまいました。

警察に通報して、
全員から指紋を取ることになりました。

警察の方はプロですので、
指紋をとる時のスタッフの目を見れば
わかるそうです。

その時は私が思っていたスタッフと
警察の方から聞いたスタッフが同じ
でした。

証拠がありませんでしたが、
財布から指紋をとることが出来たので
スタッフ全員を集め今回の処分を発表
することになりました。

私はその場で、

「今回は被害届けを出しませんので、
 何らかの形でお金を返して下さい」

と伝えしました。

すると翌朝事務所の郵便受けに
お詫びの手紙と一緒に現金が戻っていた
ということがありました。

お詫びの手紙の筆跡から、
私の予想通りの人でした。
約束でしたので責めませんでした。

この事件以来、
社内ではそういった問題は
起こっていません。

ここでのポイントは、
絶対に会社のお金(みんなで作った売上げ利益)や
働く仲間のお金に手を出したら許さない

という意思表示をスタッフ全員に
植え付けることなのです。

画像はイメージ(写真ACより)

ご近所とのトラブル

以前唐揚げ弁当屋を
やっていたときのことです。

店舗近隣の
アパートの住人のかたから、

「にんにくのにおいが、
 洗濯物につくので何とかならないか?」

というクレームがありました。
私が直接すぐにお詫びに行きました。

そして毎月唐揚げ弁当、
月替わり弁当をご家族分お届けして、
許していただいたことがあります。

法的には問題はなかったのですが、
ご近所の方もお客様です。
店を退職された方もお客様です。

地方の飲食店では、
半径500メートルに住んでいる方は
全部味方につけた方が得です。

そのアパートに住んでいる方は
結果常連様になりました。

クレームに誠心誠意尽くすことで
・リピーターになるか?
・悪い噂を他の人に言って回るか?
大きな差が出ます。

地域の皆様に愛される店づくり、
人づくりをして参りましょう。

トラブルが起こったあとの対応が大切

営業していれば、
様々なトラブルが起きてしまう
可能性は否定できません。

トラブルが起こってしまったら、
そのあとの対応が重要です。

また起こってしまったら、
その原因を考え2度と起こらぬよう
対応策を考えましょう。

この記事を書いた人

y.nakamura
y.nakamura
地元古河市で和食店の異なる業種を複数店舗経営しております。女将を中心とした店作りは複数のメディアで紹介されています。売れるメニュー提案を中心としたコンサルティングをしております。

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