飲食店で客単価を上げる方法とその意味と重要性

飲食店の売り上げは
客数×客単価×来店頻度
です。

1つ1つを丁寧に上がる仕組みを
スタッフ全員が理解して仕事に取り組む
ことが重要です。

一昔前までは、
まずご来店頂いてから単価を上げ、
もう一度来たいと思ってもらえることをして、
繁盛店を作りました。

しかし今の時代は、
一気に全ての項目を上げ、
超繁盛店を作っていかなければ、
中小の飲食店では難しくなってきています。

今回の記事では、
その中でも客単価に特化した内容
をお伝えします。

飲食店で客単価の重要性

飲食店を利用されるお客様は、
目的を持って来店されます。

店に入ったけど何も食べない、
飲まないで帰るお客様はいません。

他のビジネスではあり得ますが、
飲食店ではあり得ません。

間違いなく
お金を使おうと思って来店
して来られます。

客単価=売上÷客数
この公式が大切なのです。

なぜ大事かと言えば、
せっかく来ていただいたお客様に
気持ちよくお金を使える仕掛けがなければ、
単価アップには繋がらないのです。

つまり
売上アップにも繋がりません。

飲食店の客単価は、
業種業態によって変わります。

もちろん
ターゲット客層によっても
変わります。

客単価がどれくらいなのかを
チェックすることは
経営面において大切なのです。

定期的な経営数値のチェックは大切ですね
画像はイメージ(写真ACより)

飲食店で客単価をアップさせる仕掛け

ではどのようにして、
飲食店で客単価をアップさせるのか
その仕掛けについてお伝え致します。

メニューで客単価を上げる

大手飲食チェーン店では
単品にトッピングをすることで
単価アップを図っています。

一方、
丘里のようなディナーレストランでは、
セットの御膳やコースにプラスαで
単品を注文して頂けるよう工夫しています。

具体的にはお勧め商品や一品料理を
メニューブックの最後にラインナップし、
追加注文を促しています。

また、追加注文をいただく際には、
商品単価が重要です。

お客様が気軽に追加注文しやすい
価格帯を設定することがポイント
になります。

一般的に
追加注文しやすい金額の目安
があります。

丘里の場合客単価3,000円前後のため
390円シリーズを15種類揃えることで
客単価アップを図っています。

参照記事

接客で客単価を上げる

次に接客サービスを活かして
客単価を上げる方法について
お話しします。

これは、
丘里が得意とする分野です。

具体的には、

  • 女将が商品の魅力を伝え追加で一品注文していただく
  • 初めてのお客様には当店オリジナルのコースをお勧めする
  • 日本酒の説明をしながらご注文につなげる

お客様との対話を通じて
自然に注文を増やす工夫を
しています。

ただ「ピンポン」で呼ばれ、
オーダーを取るだけでは
客単価アップは図れません。

やはり、
接客の力=「人間力」が重要
なのです。

タッチパネルでは実現できない、
おもてなしの価値がここにあります。

参照記事

価格設定で客単価を上げる

もう1つ価格設定によって
客単価を上げる方法があります。
これは単なる値上げではありません。

ターゲットとなる
客層に合わせて客単価を決めます。

そして、
それに合うコース料理や御膳を開発し、
お客様に選んでいただく方法です。

丘里では仕入れ食材の値上げに伴い、
宴会コースの価格を見直しました。

以前の
飲み放題付きコース(5,000円・税込)を、
6,000円(税込)に引き上げました。

今年の忘年会シーズンには、
6,000円(税別)にする予定です。

更にその上の価格帯の
コース料理(8,000円・10,000円)
も用意します。

価値をしっかり伝え、
お客様に選んでいただくことで、
全体の客単価を引き上げること
ができます。

参照記事

まずは接客で客単価を上げよう

客単価を上げる重要性と
その方法をご紹介しました。

私としては
接客サービス説明力をつけること
から先ずは始めることをお勧めします。

ホールスタッフ全員に、
トレーニングをしましょう。

トレーニングによって、
原価が上がることはないから
取り組みやすいですよね。

この接客を身に着けた上で、

を進めていきましょう。

昨今、中々売り上げが上がらない
飲食店が増えています。
安売りに走る経営者の方もいます。

私の考えとしては価値を付けて
少しでも高く売っていく事が
今の時代に合っていると思います。

価格を下げたところで
所詮大手には勝てないからです。

商品、接客、雰囲気づくり
全てに価値を付けて高く売れば、
例え客数が減ったとしても、
売上及び利益は確保できます。

人手不足の中で
安売りして客数を上げても
現場が疲弊するだけです。

売上も大事ですが、
一番大事なのは粗利益を
どれだけとれるかだと思います。

今の時代の飲食店経営の王道は
価格ではなく価値を提供すること
だと思いますよ。

この記事を書いた人

y.nakamura
y.nakamura
地元古河市で和食店の異なる業種を複数店舗経営しております。女将を中心とした店作りは複数のメディアで紹介されています。売れるメニュー提案を中心としたコンサルティングをしております。

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