飲食店はコンテストを活用してスタッフを育成しよう

もしかしたらあなたの飲食店も、
様々なコンテストに参加して、
スタッフの育成に努めているかもしれません。

コンテストも
店内で開催するものや社外のコンテスト
に参加するものもあります。

このコンテストに参加することで、
スタッフの成長が促されることも
確かです。

しかし、
費用と時間がかかるのも事実です。

今回の記事では、
コンテストに参加することの重要性
についてお伝えします。

丘里が店内コンテストを開催している目的

私どもの会社では社内で
色々なコンテストを開催しております。

開催する目的として、
スキルテクニックを上げることもありますが、

  • スタッフ同士の連帯感を築きあげること
  • スタッフ各人のモチベーションを上げること
  • スタッフ各人の人生に役立ててほしいこと

こうすることで会社としての成果に繋げ、
まさに人間力の向上に繋がり繁盛店を創る
ことに繋がると考えています。

私たち小規模飲食店は
大手との戦いにおいて、
店舗力や仕入れ力では勝てません。

唯一勝つことができることが、
商品力やサービス力を作りだす人間力
なのです。

人の持つ力や可能性を信じて、
愛を与え続けて、
人を育てなければなりません。

スタッフ自ら自燃型で育つ者もおりますが、
ほとんどのスタッフは経営者が自ら教育(共育)
していかなければなりません。

丘里で開催するコンテストの目的は
働くスタッフの価値観や人生観、職業観等
を明確にすることです。

そうすることで、
仕事を通してみんなが幸せになるという
私どもの経営理念を具現化するために
開催しています。

これはスタッフ1人1人と向き合い、
人生の目的や目標を社長面談において、
良く訊き理解してあげることが大事です。

個人店は大手と違い大卒ばかりが入社する
わけではありません。

トップや女将が飲食業の素晴らしさを伝え、
一緒に幸せになろうと日々1人1人のスタッフに
伝えて行くという泥臭いやり方しかないと思います。

私どもは
他の飲食店がやらないことをやりきって
今があります。

人の差別化こそが大手に勝てる唯一の方法であり、
そのためにコンテストを活用しています。

画像はイメージ(写真ACより)

社外コンテストと社内コンテストのメリット・デメリット

社内コンテストと社外コンテストには
各々メリット及びデメリットがあります。

社内コンテストのメリットとしては、
自分たちの会社の計画に合わせて日程
を決められることです。

一方で社外コンテストのメリットとして
参加することで他社の同じ役職者や社歴
の方に会うことができます。

この方たちと話すことで、
どんなモチベーションやリーダーシップで
やっているのかを肌で感じることで、
気付きと学びを得ることができます。

デメリットとしては、
時間や日程は主催者が決めるので、
それに合わせなければなりません。

場合によっては、
店を半日休まなければならなくなります。

もう1つは、
費用がかかる場合があること位でしょうか?

しかしながら、
料理人は特に技術だけで勝負する方が多いため、
あり方を社外の人たちと触れ合い研くことで、
人間力の向上に繋がることが期待できます。

丘里実施している4つの社内コンテスト

では丘里で実施している4つの社内コンテスト
について具体的な内容をお伝えします。

料理コンテスト

季節ごとに開催する
調理スタッフによる料理コンテストです。

毎回食材を決めて、
12分以内に提供できる商品を
作っていただきます。

審査員は私と各店の女将さんです。
これを開催することにより、
特に一般スタッフは意識が変わります。

上司からの指示の下の仕事ではなく、
自分が料理長になって売れる料理を考える
わけですから皆真剣です。

反って一般スタッフの方が
柔軟な発想で優勝したりします。

料理長たちにも良い刺激になっています。
入賞者の作品はその店のおすすめ品として
提供をされます。

2023年5月に開催された料理コンテストの様子

接客コンテスト

年1回接客のシチュエーションを与え、
各店シナリオを作り、
お客様役とスタッフ役になって、
サービスよりもワンランク上のおもてなし
を競っています。

女将さんの接客も大事ですが、
しっかりとトレーニングができていて、
末端のスタッフ迄浸透しているかを評価します。

審査は私がします。

他店ではOKでも、
丘里では✕というものもあります。

社長基準に照らし合わせて、
評価をして解説もしています。
これは丘里らしさの追求です。

新人や中途採用のスタッフにも
丘里の接客基準をしっかりと理解
してもらうためです。

お店の一番レベルの低いスタッフを見て
その店の評価をお客様はします。
接客コンテストで底上げをしているのです。

SNSコンテスト

丘里の各店にはSNS委員がいて、
各店の情報を週1~2回アップしています。

いいね!の数と来店数を毎月検証して、
どのような記事をアップすると成果に繋がるか
をシェアしながら検証しています。

また専門の講師の話を聞くなど、
日々のスキルアップにも努めています。

やはり、
意図を持って記事をアップしないと
成果に繋がりません。

丘里としての販促ツールとしての
ノウハウを構築しているところです。

SNS委員会の様子

朝礼コンテスト

朝礼は

  • トップと心を合わせる
  • 形を合わせる
  • 声を出す
  • 経営理念を再確認する
  • 時間をつくる
  • コンセンサスをつくる

等店舗運営において、
丘里が最も重要に位置付けている
コンテストです。

朝礼を観れば
店内の人間関係が一発で分かります。
人間関係と売上や利益は比例しますから。

参照記事:飲食店において朝礼を実施する目的と重要である理由

経営方針発表会朝礼コンテスト
経営方針発表会の中での朝礼コンテストの様子

社外コンテストも活用する

丘里はもちろん社外コンテストも
活用しております。
過去には、

  • 飲食店専門の月刊誌主催の料理コンテスト
  • 倫理法人会主催の朝礼コンテスト
  • 外食クオリティサービス大賞

等です。
おかげさまで、
第二回外食クオリティサービス大賞では
参加者数ま280社中準グランプリを獲得しました。

私どもの人間力を評価していただいた成果です。
朝礼コンテストにおいても、
毎年何らかの賞をいただいております。

コンテストに参加することでスタッフは成長する

最後にコンテストをやる最大の目的は、
実は次期女将さんや料理長を育てる意味
もあります。

もっと言えば、
ホールのスタッフが厨房を
厨房スタッフがホールの仕事を
理解することで人時生産性を向上
させることができるのです。

お互いの仕事を理解することで、
チームワークを図れるのです。
意識も変わります。

これは私たちのような
地方の小さな飲食店を経営するもの
にとっては大切なことです。

確実に人時生産性は下がり、
人件費は下がります。
人件費下がる=利益を生む
ということです。

だから丘里の女将さん
料理の作り方を覚えてもらいます。

仕事にゴールはありまっせん。
1人1人の成長こそがゴールなのです。

これからも数多くのコンテストを計画
して参りたいと思います。
共に成長、共に貢献して参りましょう。

この記事を書いた人

中村 康彦
中村 康彦フードスクエアカンパニー代表
丘里グループは創業50周年を迎えることができました。食を通じて「喜び、幸せ、そして感動」をモットーニ「人」の魅力で他の飲食店と差別化を図り、地元茨城県古河市でナンバーワン企業であり続けることを目指しております。

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