飲食店の女将とは?役割・仕事内容から育成方法まで繁盛店のノウハウを公開
2025年12月4日加筆及びリライト
「女将(おかみ)」と聞くと
多くの方は旅館や料亭の女将
を思い浮かべると思います。
私ども丘里グループが
急成長できた背景には、
独自の「飲食店の女将制度」
の存在があります。
私はかつて
料亭「赤坂田川」で修業し、
間近で「本物の女将」を見てきました。
その経験から、
創業当時より女将を中心とした
店舗づくりを行っています。
今回の記事では、
「飲食店の女将」について、
役割、求められる資質、
そして育成方法をお伝えします。
飲食店の女将と旅館の女将の違い
一般的にイメージされる
旅館の女将と飲食店の女将には
大きな違いがあります。
旅館の女将
ご案内、お食事、お見送りなど、
全てのお客様に対しておもてなし
を行います。
比較的、
新規や口コミでの利用客が多い
傾向にあります。
飲食店の女将
何度も足を運んでくださる
「リピーター(顧客)」が
中心です。
そのため、
お客様毎にカスタマイズした対応や、
わがままが言えるような
「居心地の良い関係性」を築く
ことが求められます。
飲食店の女将には、
マニュアル通りの接客ではなく、
きめ細やかな心配りが必要です。
そうすることで、
お客様の心を掴み再来店を促す
深いコミュニケーション能力が
必要とされます。

なぜ女将がお店のトップなのか?(役割と体制)
丘里では各店舗のトップに
女将を配置しています。
これには明確な理由があります。
お客様の一番近くにいる存在
お客様の反応をダイレクトに
感じ取れるホールスタッフこそが、
店のリーダーであるべきです。
お客様がお帰りになる際、
女性がお見送りをした方が
印象に残りやすいという
側面もあります。
そして何より
「お客様目線」で店を指揮できる
ことが重要です。
料理長との役割分担
組織を家族に例えるなら、
女将は「母親」
料理長は「父親」です。
- 女将(人に関すること)
人事権を持ち、採用、教育、労務管理、顧客管理、販促、マーケティングなどを担当します。スタッフのプライベートな悩みや夢を共有し、精神的な支柱となります。
この両輪が機能し、
夫婦仲が良い家庭のように
一枚岩になることで、
スタッフ(子供たち)が育ち、
繁盛店が作られます。
形だけの女将ではなく、
売上や利益といった成果にも
責任を持つ経営者の一員です。

丘里の女将に求められる3つの条件
丘里の女将の絶対条件は
「経営理念の体現者であること」
です。
経営者である私と
想いで繋がっていることを前提に、
特に以下の3つの能力を重視しています。
内から出てくる美しさ(華)
女将は華があることです。
丘里グループの創業の女将は
中村恵美子です。
私の母親ですが、
華があります。
表現が難しいのですが、
美人ということでもなく立ち姿に
店を会社を背負っているという
覚悟の様なものが漂っています。
そして
人間的な魅力があるという
ことも大事な要素です。
これも外的なことではなく、
内面から来る美しさである
と思っています。

人の話を聴く力
人の話を聴く力大切です。
話すのは技術、聴くのは器
なんて言われます。
スタッフの声やお客様の声
話を聴く力がないと、
理解に努めることが出来ません。
聞く~聴くそして訊く力、
訪ね訊く力が必要なのです。
覚悟(コミットメント)
覚悟のようなものコミットがあるか?
も重要視しております。
お客様に最善の選択をさせて
あげられるかどうかも重要です。
大事な話やクレーム処理などで
腰が引けないこと。
クロージング力も大事な要素です。
先ずはご自身の人生に腹くくっているか?
人生にクロージングできているか?です!
女将の選ぶ方と育て方
では実際に丘里では、
どのような人材を女将として
選び育てているかです。
選定基準
「女将になるためのテストはありますか?」
とよく聞かれますが、
特別な試験はありません。
基準はシンプルに、
「経営理念を理解し、
目標に向かって頑張れる方」です。
経歴は様々ですが、
この「頑張り」という資質こそ
が最も大切です。
育成方法
女将の仕事の多くは、
お客様から見えない部分
にあります。
- 心を配る
- 準備する
- スタッフをケアする
これらを習得するために、
以下のような育成を行っています。
- 社長による直接指導
料亭で学んだ「本物の女将」の在り方を伝えます。 - 7日間の女将研修
成功事例の共有、ロールプレイング、座学を通じ、短期間でノウハウを伝授します。 - OJT・OFF-JT
現場での実践と、研修での学びを組み合わせ、常に「器」を拡張し続けるよう指導します。

女将の仕事とは?
女将の仕事については
別記事で書いております。
そちらをご参照ください。

飲食店の女将とは単なる接客係ではない
飲食店の女将とは、
単なる接客係ではありません。
お客様から
「また来たい」と思って頂ける
最高の居心地を提供し、
スタッフには
「ここで働きたい」と思って貰える
環境を作る店舗経営の要なのです。
女将次第で
お店の売上は大きく変わります。
女性の力を最大限に活かし、
成果を出せる「本物の女将」
を育てることこそが、
飲食店繁栄の近道である
と私は確信しています。
私は赤坂の料亭出身ですので、
本物の女将を知っています。
本物の女将のおもてなしという
ものをお伝えします。
女将を中心にして
売上を伸ばしたいと考えなら
是非弊社の女将研修にご参加ください。
この記事を書いた人

- フードスクエアカンパニー代表
- 丘里グループは創業50周年を迎えることができました。食を通じて「喜び、幸せ、そして感動」をモットーニ「人」の魅力で他の飲食店と差別化を図り、地元茨城県古河市でナンバーワン企業であり続けることを目指しております。
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